デザイナーズ賃貸マンションpino、pinoⅡをご覧いただき、ありがとうございます。
pinoは、徳島に賃貸マンションの新風を吹き込もうと、高校時代から付き合いのある、建築家後藤正史先生と共に建設計画はスタートしました。
計画開始から約1年、竣工を迎えたpinoは、建築物の枠を超え、一つの芸術作品であると自負しております。
pinoは、コンクリート打ち放しに、木の要素をプラスすることで、無機と有機が織り成すスタイリッシュな空間になっております。また、メゾネットやロフトのプランを設けることで、上下にも動きのある空間に仕上がりました。
昼の姿も精悍としていいのですが、私の一番のおススメは、夜の姿です。
昼の顔とは一変して、ファサードの米杉縦格子から覗く外廊下の船舶照明が、pinoをエレガントに照らし出し、ラウンジのような大人の空間を演出します。お越しの際は、昼の姿だけでなく、夜の姿もぜひご覧になってください。
pinoⅡは、ご好評いただいているpinoの兄弟棟として同敷地内に2009年7月1日竣工いたしました。1R、1LDKをコアタイプとする、単身、新婚様向けデザイナーズ賃貸マンションです。
最後に、当マンションで素晴らしい毎日をお過ごしいただけることを、楽しみにしております。
主人が、昨年突然帰らぬ人となって、いつの間にか月日が流れたように感じます。
出会いから死別するまでわずか20年
短いようですが、主人の全人生の1/3を一緒に過ごせたことは、私にとってこの上ない幸せです。
「ボクん家、こんどこれをやることになりそうだ。」
交際開始間もない頃、主人からとても大きな1枚の設計図を見せられました。
それには、徳島I邸賃貸マンション建設計画と記されていました。
井上家が製造業からの方向転換を図った瞬間でした。
Pinoの開業4年後にPinoⅡが完成。開業時には想定していなかったペットの飼育を可能にしたり、街中でドライヴ中にネオン看板を見つけるや、すぐにそれをマンションに導入するなど、あの頃主人は事業欲旺盛で、精力的に次々と手を打っていったと思います。
父親の跡を受けて社長に就任し、その社長業にもようやく慣れ、余暇にネットオークションを楽しむなど新たな趣味を見い出した矢先、あっという間に旅立って行きました。
生前、主人がよく口にしていた言葉があります。“人生とは居場所探しの旅だ”
私にとって最高の居場所を遺してくれた主人に感謝しながら、マンションPinoの運営に心血を注いでゆきたいと思います。
最後になりましたが、このホームページ製作に携わり、多くのすばらしい助言やご提案をいただいた齋藤哲雄氏、佐藤陽介氏、原田愛由里氏に心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
令和2年8月吉日